当ニコクラフトのキャラクターで『ブラウニー』という小人がいます。 ちょくちょく聞かれることがあるので今日はちょっと小話を。
この『ブラウニー』は本来ヨーロッパ北西地方の妖精としてかなり昔から信じられている妖精です。 ケルト文学などでも度々登場したり、その地では結構当たり前に言い伝えられている、日本で言う座敷童子のような感じですね。
で、その性格はと言うと極めて良い奴で、住み着いた家のお手伝いをしてくれると言うなんともありがたい奴なんです。
なぜお手伝いをしてくれるかと言うと、服などの衣類を手に入れようとしているからなのだそうです。
たまにイタズラもする場合もあるのですが、ほとんどがかわいいもので、害は少ないみたいです。 ちなみにこのお手伝いにはわずかな見返りが必要で、さりげなくミルクやお菓子を置いておくと永く居ついてくれるのですが、衣類を与えるのはタブー。なぜならブラウニーの本来の目的が服や衣類を手に入れることなので目的が達成されてしまい、妖精界に帰ってしまうのです。
ちなみに本来は家に憑く妖精ですが、気に入ってもらえればその人にも憑くようです。
まあ、まだまだ話はあるんですけどこれ以上長々書くとマニアックすぎるのでこの辺にしておきますね。
ニコクラフトではこのブラウニーを少しデザイン化したキャラクターとなって登場していますが、だいぶ昔に最初のデザインが出来たときは全て茶色(銅の色)でした。 ブラウニーの意味に『茶色い物(者)』というのもあったからです。
あまり普段、他人に話しませんが実はわたくし、相当昔から小人や妖精などが大好きでケルト文献や妖精画集など片っ端から調べていた時期があります。 きっかけは小学生の頃に観た『ラビリンス』という映画に出てくる小人や妖精(ゴブリン)たちに感動し、絶対に探そうと必死になったくらいです。(笑) 基本は人形劇も混じっているのですが、この小人たちの生みの親であるブライアン フロウドという妖精作家に憧れました。そしてこの方の奥様は人形作家でそれまた素敵です!
とても素敵な感性を持った作家さんで、それ以来沢山の資料を集めました。 写真は中でもお気に入りの『フェアリー』と言う画集です。 なかなか売っていませんがサンリオで日本語版が出たときは興奮しましたね~!
まあ、そんな訳であれからずいぶん月日が経ちましたが今でもあの頃の気持ちはずっと心に残っています。僕の物づくりをやっている理由のひとつに「ワクワクしたい、させたい」があるのはこの頃の影響が大きいんです。
だから これからもそんな気持ちとお客さんの「ワクワク希望」を合わせた表現をやっていけるように精進したいと思ってます。
今日は少々マニアックな一面を綴りましたが、これはほんの8%位です。 こんなもんじゃないぜ ニコさん!実は妖精オタクだぜ! 親も知らないぜ!(笑)
ソフトクリームも詳しいぜ!
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Arleen Calnan (土曜日, 04 2月 2017 07:28)
Incredible points. Sound arguments. Keep up the great work.